第1回【書籍紹介】あなたの寿命は食事が決める!

【書籍紹介】あなたの寿命は食事が決める!

第1回:2019年9月25日更新

 

 

著:平岡麻奈


仕事仲間でのランチは、決まっていつものラーメン屋に行く。
『確か昨日もラーメンだったよな』と思いながらも気の合う仲間とは話が弾むし、悩みを分かち合えたり、コミュニケーションの場としても大切だと考える。
休憩時間が決まっているからこそ、早く食欲を満たせられる食事を選びがちになる。
健康面を考えて食事を行いたいが、付き合いがある場合にはなかなか難しい。
夜遅くに食事を摂ることも増えてしまい、満腹な状態で寝てしまうから朝はあまり空腹を覚えず、朝食を抜きがちになることが常だ。
皆さんにも不規則だったり偏った食事をしてしまうことはないだろうか。

自然と疎かにしてしまう食事に対する意識。
「健康に気を使わなきゃいけない。運動もしなければいけない。」などなど頭では解っている正解に対しての行動が伴っていないことが多い。
仕事やプライベートの充実に意欲的になる中でも、身体は『問題なく動けているから』とメンテナンスを怠る。
身体の不調を大まかな日々のストレスを理由にしていたり、定期健診の数値が年々悪くなっていることを頭の隅に置いているものの、病院に行く時間は無いと先延ばしにする。
日常を繰り返す中で、どうしても自分が楽になったり、効率的だと思い込んでしまって悪習化してしまうことがある。
今回紹介する書籍はそんな自分自身の食事の悪習に気付かせてくれる一冊だ。

食事がいかに重要であるかを理解する上で、今回の本は重大な役割を担う。
まず今思い込んでいる健康に関しての知識が本当に正しいのか、疑問を抱くことが必要とされる。
思い込みによっては無駄な時間やお金を使い、自ら健康に背いている可能性さえある。
全ては命あってこそだ。
考え方を根本的に改める必要がある。
刻々と寿命が削られていく中、例え今以上に長生きすることが出来る世の中になろうが、身体の健康が維持出来ているかが重要とされる。

本書では「健康寿命と平均寿命」の関係性に重点を置いている。
健康寿命とは、日常生活に制限のない期間のことであり、誰の力も借りず自分の力で日常生活が出来る期間を示す。
平均寿命とは、その時代の死亡率がこのまま変わらないと仮定し、その年に生まれた子どもが、その後何年生きるかを推計したものである。
日本では健康寿命と平均寿命の差が約10年あることが紹介されている。
「平均寿命−健康寿命=病気などで介護が必要な生活を送る期間」であり、医療が発達し、平均寿命が伸びたとしても、健康寿命が伸びることとイコールではない。
本書では、医学的根拠に基づいた食事の摂り方やライフスタイルにより、健康寿命を伸ばすことを推奨している。
私達の身体は、紛れもなく口にした食べ物からしか作られていない。
近年見た目や健康の為にジムに通う人が増加しつつあるが、食生活に気を配る意識は足りていないことが現状である。
特別な時間や手間をかけずに、日々口にする食事の選択肢を変えるだけでも改善される。

また、「健康に気を使っている」と自負していたとしても、思い込みが悪影響を及ぼす場合がある。
例えば、『健康な身体にはタンパク質が必要不可欠だ』という知識から、積極的に肉類を取り入れ、動物性タンパク質を摂取しているとする。
しかし実際にはタンパク質にもいくつかの種類があり、『偏ったタンパク質の摂取では栄養不足になることを理解していない』といった具合だ。
タンパク質が含まれる肉、魚、大豆製品、乳製品の栄養素は個々に異なる為、ひとつに絞らずにバランスよく取り入れる必要がある。
けれど自分では「健康に気を使っている」と認識しているから、今の『動ける身体』を信用してしまうのだ。
「〇〇が身体に良い」とメディアで人気を集め、品薄状態が続いたとしても、具体的な身体への効能を理解していないことは大いに有り得る。

『動ける身体』の不調を見過ごしてはいないだろうか。
慢性的な身体の不調に悩まされているのは、習慣化された「食事」が原因かもしれない。
健康に対して新たに行動を起こす前に、今の日常生活を客観視してみる。
身近なところに健康を阻害している盲点が見つかるかもしれない。
健康寿命を伸ばす努力はいつからでも始められる。
ガラリと生活に変えなくとも、毎日の食事にサラダを加えてみたり、ファーストフードの頻度を控えたりなど、小さな変化を続けてみる。
効果を感じることが出来るようになれば、正しい食生活の快適さに気づくはずだ。

人間は生きている限り食事をする。

毎日の食事が改善できれば、労働健康寿命も長くなるはずだ。

興味がある方は是非以下の書籍を手に取ってほしい。
共感できること、学べることがあるはずだ。

『あなたの寿命は食事が決める!』森由香子:著(マイナビ新書)
https://www.amazon.co.jp/dp/4839966850/

 

 

※コラム記事は執筆者の個人的見解であり、オムロンヘルスケア株式会社の公式見解を示すものではありません。


著者プロフィール(平岡麻奈氏)

年間100冊ほど読む読書女子です。ヘルスケアや健康経営に関する書籍を紹介していきます。