第13回:2019年9月10日更新
著:阿部菜月氏(パーソナルトレーナー・スタジオインストラクター)
パーソナルトレーナー兼スタジオインストラクターの阿部菜月です。
夏の暑さも落ち着き、すっかり秋らしくなってまいりましたね。
朝晩の温度差が激しくなるこの季節、くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。
今回のコラムは『ぽっこりお腹』について。
最近では健康志向が高まると共にこのような体にまつわるワードが増えてきたように思えます。
『ぽっこりお腹』…イメージが湧きやすいですね。
ぽっこりお腹の中にもタイプが2つ。
『洋なし型』『りんご型』と呼ばれるものがあります。
体のフォルムから来るもので、こちらもイメージが湧きやすいです。
ぽっこりお腹が気になる方、あなたは何型でしょうか?
それぞれの特徴は?
そのぽっこりお腹、生活習慣病など様々なリスクが潜んでいる可能性があります。
気にするだけではなく改善しましょう!
今回はこのぽっこりお腹の特徴・原因・リスクについてお話しします。
【 ぽっこりお腹〜皮下脂肪型〜 】
皮下脂肪とは名前の通り、皮膚の下についている脂肪で、手でつまめる脂肪です。
男性に比べ女性につきやすく、下腹部から腰回り・お尻・太ももに蓄積されやすいのが特徴です。
皮下脂肪は体を守るためのクッションのような役割をしたり、体温の保持・エネルギーを貯蓄する役割を持ちますが、下腹部から下にかけて脂肪が蓄積されることでぽっこりお腹に。
フォルムが洋ナシの様に見えることから『洋なし型』とも言われています。
合併症を併発する可能性は少なく、良性肥満に部類されますが、皮下脂肪が多くなることにより腰や膝などに負担がかかり、肉体的ストレスの原因ともなり、一度つくと落としにくいという特徴もあります。
【 ぽっこりお腹〜内臓脂肪型〜 】
内臓脂肪は、内臓の周り・腸間膜(腸を固定する膜)につく脂肪で、手ではつまめない脂肪です。
内臓を守る役割があるため少なからず必要な脂肪ですが、必要以上に蓄積されることで、ぽっこりお腹に繋がります。
女性より男性につきやすい脂肪です。
顔や体の割にお腹だけがぽっこりと出ているという方は内臓脂肪型肥満の可能性があります。
実はこの内臓脂肪型肥満の方は生活習慣病等を引き起こすリスクが非常に高くなるので、注意が必要です。
内臓周辺の脂肪は代謝を盛んに行います。
内臓脂肪の蓄積が多くなることによって、血液中の脂質濃度を高める・すい臓から分泌されるインスリン(血圧を下げる役割があります)の働きを悪くする・血圧を上昇させる物質が分泌されるなどの影響をもたらします。
結果、脂質異常症・糖尿病・高血圧などの生活習慣病を引き起こしやすくなります。
【 ぽっこりお腹の原因 】
上記にあげたように、タイプは異なりますが、皮下脂肪も内臓脂肪も、同じ脂肪です。
脂肪が蓄積する原因はただ一つ。
“消費カロリー<摂取カロリー”
摂取したものの、体の中で代謝しきれなかったエネルギーは脂肪となって蓄えられるのです。
“消費カロリー<摂取カロリー”
この条件に当てはまってしまう原因は、それぞれの体質・ライフスタイル・食生活・年齢によって異なりますが、これが皆さんに共通して言える原因です。
【 減らす為の絶対条件は、摂取カロリー<消費カロリー 】
どんな運動を選んでも、どんな食事を選んでも、摂取カロリーを消費カロリーが上回らなければ脂肪は落ちません。
内臓脂肪は、皮下脂肪に比べ蓄積されやすい反面、消費されるのも早いのです。
食事の改善で摂取カロリーを減らし、運動で消費カロリーを増やし、ぽっこりお腹を改善しましょう!!
脂肪を減らす(痩せる)ためのコツは以前にもコラムで掲載させて頂いておりますので、是非ご覧になってください。
(ダイエットを成功させるコツ https://datahealthcare.omron.co.jp/series/natsuki08)
そして、改善をするためにご自身の改善点を把握しましょう。
オムロンの ヘルスケア機器では、今回お話しした内臓脂肪レベル・消費エネルギー(基礎代謝量)を含む7項目を測定することができます。
私自身もこのデータを元に食事のカロリーコントロールをしています。
測定したデータはOMRON connect に瞬時に自動共有し、記録・比較ができるのでご自身の身体のデータの管理を習慣化しやすいです。
社員の健康を推進される企業の皆様も是非注目してみてください。
※コラム記事は執筆者の個人的見解であり、オムロンヘルスケア株式会社の公式見解を示すものではありません。
著者プロフィール(阿部菜月氏)
大手スポーツクラブにてパーソナルトレーナー・スタジオインストラクターとして活動しています。フィットネスライフを通し、身も心も健康に。皆さんの日常がより充実したものとなるようトレーナー活動をしております。皆さんの健康に携わってきた経験を生かし、ヘルス系のコラムを書いています。運動や健康に関する情報を発信することが、皆さんをより健康に近づけることができれば。また、健康に意識を向けるきっかけづくりができればと思っています。