第1回『続かないトレーニングでは効果は得られません!続ける為に、続ける理由を理解しましょう』

第1回:2019年2月9日更新

 

 

著:阿部菜月氏(パーソナルトレーナー・スタジオインストラクター)

 


はじめまして。このコラムを担当する阿部菜月と申します。どうぞ宜しくお願いいたします。
さて、初めてのトレーニング。皆さんは何故トレーニングを始めた、もしくは始めたいと思っていますか?
目的・目標・頻度・方法は人それぞれですが、皆さんに共通していえる、トレーニングの効果を得る上で最も重要なこと!
それは、“続ける”ということです。「続けなくては意味がない…」なんとなくは理解しているという方が多いと思いますが、続ける意味を明確にして、トレーニングに励みましょう!今回は続けることが重要である理由についてお話しします。
全ての筋力トレーニングには3つの原理と5つの原則があります。これは、運動不足のサラリーマンの方から、普段からスポーツをする方、アスリートの方、全ての方に共通して当てはまる原則・原理です。今回はこの中の2つ「過負荷の原理」「反復性の原則」について。
続けることが重要な理由はここにあります。

~続けることが重要な理由①トレーニングの原理「過負荷の原理」~

「過負荷の原理」とは−日常生活で行う活動(歩く・立つ・座る・かがむ・物を持つetc…)で体にかかる負荷以上の負荷を与えなければ効果は得られないということです。
筋力トレーニングでいうと、重りを15回きつく感じることなく簡単に挙げられる程度の強度では、トレーニング効果は得られないということです。つまり、15回をギリギリ挙げられる負荷をなけなくてはいけません。
体には適応能力がある為、定期的にある程度の負荷を与えればその負荷に適用できるようになるのです。
逆を言えば、負荷を与えなくなれば体は元に戻ります。極端な例をあげると、歩かずに寝たきりになれば、筋力はどんどん低下していきますよね。
続けることが重要な理由の1つはここにあります。

~続けることが重要な理由その②トレーニングの原則「反復性の原則」~

「反復性の原則」とは-反復して続けることで効果が得られるということ。
過負荷の原理と少し似ていますが、1日トレーニングをしても体の変化を得ることはできません。
【負荷を与える→体が適応できるよう変化する】これを繰り返すことで徐々に変化をもたらします。
そして、初めてのトレーニングは【動作を頭で考える→脳から司令を出す→動かす】ということを、スムーズに行うことができません。
スポーツで例えると、ゴルフのスウィングがイメージしている通りにできない…など。
これは「知覚過程」と呼ばれ、中枢神経をはたらかせながら動作を行わなくてはならないため、思うように動作が行えなかったり、ミスを連発したりする段階をさします。
トレーニング面でいうと、フォームが正しくできない、効かせたい部分に充分に効かせられない段階のことをさします。
しかし、この段階を経て反復して繰り返すことで、神経の伝達がスムーズに行くようになり、フォームが上達し、失敗する回数が減り、効かせたい部位にしっかりと効かせることができます。
この段階を学習の「自律過程」と言います。
このことから、動作を反復して行うことが大切だということがわかってきます。
以上のことから、トレーニングの効果を得る・維持する為には“続ける”といつことが重要となります。

健康でいたい!体力をつけたい!〇〇kg

痩せる!体を大きくしたい!などトレーニングに取り込む意味は人それぞれ異なりますが、続けることの意味を理解した上でトレーニングに取り込むことで、より取り組む意欲が湧き、目的・目標達成に繋がるのではないでしょうか。目標達成のプロセスにおいて重要なのは記録です。記録することで、進捗が見える化されます。オムロンのヘルスケア機器は、記録データをOMRON connectに自動共有し、APIを通じて各種システムと共有することもできます。社員の健康を推進される企業の皆様は是非その点にも注目していただきたいです。

さて話は「継続」の話に戻します。継続するうえでなぜ続けるのか」を意識するのが重要です。「なぜ続けるのか」を念頭に置きトレーニングに励みましょう!

次回は「続けるためのポイント」についてお話しします。
トレーニングをする上で、実は1番難しいところです。ですが、ここさえクリアできれば結果はついてきますよ!

 

※コラム記事は執筆者の個人的見解であり、オムロンヘルスケア株式会社の公式見解を示すものではありません。


著者プロフィール(阿部菜月氏)

大手スポーツクラブにてパーソナルトレーナー・スタジオインストラクターとして活動しています。フィットネスライフを通し、身も心も健康に。皆さんの日常がより充実したものとなるようトレーナー活動をしております。皆さんの健康に携わってきた経験を生かし、ヘルス系のコラムを書いています。運動や健康に関する情報を発信することが、皆さんをより健康に近づけることができれば。また、健康に意識を向けるきっかけづくりができればと思っています。