第4回『「健康経営銘柄」という指標を考える。~社員が長く健康に活躍できる経営戦略の実行が有能な人材を集める~』

「健康経営銘柄」という指標を考える。~社員が長く健康に活躍できる環境が有能な人材を集める~

第4回:2019年3月26日更新

 

 

著:吉政忠志氏(マーケッター)

 


「健康経営銘柄2019」が公開された。

先日「健康経営」についてコラムを書いたら、ある社長から「うちはフィットネスクラブと契約しているけど、若い人が使わないからね」と言われた。「健康経営」についてちょっとした勘違いだ。フィットネスクラブと契約するレベルの話であれば、「健康経営」の話ではなく単純な福利厚生の話だ。

「健康経営」は福利厚生の話とは少し違う。「健康経営」は従業員等の健康管理を経営的な視点で考えて戦略的に実践することである。つまり「健康経営」は経営戦略とその実行の話なのである。企業が「健康経営」に取り組むことで、従業員の活力や生産性の向上等、組織の活性化がもたらされ、中長期的な業績・企業価値の向上の実現をすることが「健康経営のゴール」なのである。

「人は城、人は石垣、人は堀」という武田信玄の言葉があるが、企業においても同じだ。将来的にはAIが労働していることも多くなるだろうが、その判断やAIの思考回路の設定なども人間が行う。企業活動から人間がいなくなることはない。有能な人材が機能すれば、その会社は成長しやすい。有能な人材は、自分の職場環境として選ぶかどうかの判断も鋭く長期的にも考える。それゆえに長く働ける会社や人材を大切にする会社には有能な人材が集まりやすい。

仕事が多様化し、社員の人生の選択肢が増えても、良い人材は良い会社に滞留しやすい。賢い人材はお金を積まれても短期的には判断せず、長期的な視野に立って会社を選ぶからだ。
今回発表された「健康経営銘柄」はそのような良い人材が自分の将来を考えた時に目に留まるような会社の一つの指標として、認知度が上がっていくと私もうれしい。

たかが指標と考える人もいるが、大きな視野で見ると、指標は業界のガイドラインとなることが多い。もちろん、その指標が有意であればの話だ。しかし「健康経営銘柄」の話は、社員が長く健康に働ける環境を会社が経営戦略の一環として取り組んでいることを判断する指標であるので、有意でないはずがない。

さて、その「健康経営銘柄2019」では、28業種から37社を選定された。選定企業 を見ると、日本を代表する優良企業ばかりである。

もちろん、「健康経営」を牽引する「オムロン」社も選ばれている。さすがだ。

ちなみに「健康雄優良法人ホワイト500」では、「オムロン」社と「オムロン ヘルスケア」社の親子認定となってます。さすがだ。

ちなみに、「健康経営銘柄2019」の選定基準は経済産業省が実施した「平成30年度 健康経営度調査(従業員の健康に関する取り組みについての調査)」の回答結果をもとに①「経営理念・方針」 ②「組織・体制」 ③「制度・施策実行」 ④「評価・改善」 ⑤「法令遵守・リスクマネジメント」という5つのフレームワークから評価した上で、財務指標を勘案して選定したそうだ。

社員が長く働ける会社を目指して損はないと思う。興味がある経営者の方は是非チャレンジしてみてはいかがだろうか。

 

※コラム記事は執筆者の個人的見解であり、オムロンヘルスケア株式会社の公式見解を示すものではありません。


著者プロフィール(吉政忠志氏)

IT業界全般から、人事・総務関係、キャリア関係、ヘルスケアまで幅広く執筆をするコラムにするとであり、IT業界を代表する企業のマーケティング支援も行う、マーケッター。