第3回『筋トレを勧める3つの理由〜ダイエット編』

第3回:2019年2月14日更新

 

 

著:阿部菜月氏(パーソナルトレーナー・スタジオインストラクター)

 


パーソナルトレーナー兼スタジオインストラクターの阿部菜月です。今回のコラムは、筋力トレーニングをおススメする理由、ダイエット編。

〜安静時のカロリー消費、基礎代謝量UP!〜

痩せる(脂肪を落とす)ための条件は、消費カロリー>摂取カロリー。どんな運動・食事を取り入れてもこの条件が満たされなければ脂肪を落とすことはできません。この条件を満たす為の方法の1つが筋トレです。
私たちが1日に消費するエネルギー量のうち、生命維持のために必要とされる基礎代謝量は約70%、運動や日常生活で身体を動かすときに使われる活動代謝量は約20%、食事をすることによる臓器の活動(消化・吸収など)で使われる食後体熱産生量は約10%となっています。
全体の約7割を占める基礎代謝量の約30~35%は筋肉が消費しているといわれています。安静時であっても、筋肉は多くのエネルギーを使うため、筋肉量が多い方ほど基礎代謝量は多くなる傾向が見られます。実際に、筋肉量によりどれだけ基礎代謝量が増えるかというと…
筋肉量を1kg増やすことによって増える基礎代謝量は約50kcal程度。ごく僅かにも思えますが、週単位(50kcal×7日=350kcal)・月単位(50kcal×30日=1500kcal)・年単位(50kcal×365日=18,250kcal)で見るとかなり大きな変化です。つまり筋トレは、運動による消費カロリーだけでなく、安静時の消費カロリーを増やし、痩せやすい・脂肪を蓄えにくい体質づくりを実現させます。
よって、食事制限や有酸素運動のみのダイエットに比べ、リバウンドのリスクを減らします。

〜成長ホルモンの分泌〜

成長ホルモンとは
・筋肉の成長促進
・脂肪の燃焼促進
・小児期の骨の伸長
・骨の強度維持・骨粗鬆症の防止
・記憶力・集中力の向上

などの役割を持ちます。

ダイエットの観点から見ると、筋肉の成長や脂肪の燃焼を促進する役割があるという点から、ダイエットには欠かせない存在です。しかし、成長ホルモンの分泌量は年齢を重ねるにつれ減少する傾向にあります。年齢と共に太りやすくなった、痩せにくい…成長ホルモンの分泌量の低下が1つの原因です。ここで、筋力トレーニングです。筋力トレーニングで筋肉にダメージを与えることで、脳下垂体というところから成長ホルモンが分泌され筋肉の合成促し、また脂肪の燃焼を促進させます。

〜ボディラインを決めるのは筋肉です〜

引き締まったウエスト・引き上がったヒップ・スーツがかっこよく決まるボディライン。これらは筋トレで実現することができます。食事制限や有酸素運動のみのダイエットは、余分な物をそぎ落としていくようなイメージを持って頂けると良いかと思います。厚い胸板・引き上がったヒップなど、体のメリハリをだすには筋肉に負荷を与え、筋肉をデザインすることが必須です。

筋トレは、痩せやすい体・脂肪を蓄えにくい体を手に入れることができます。メリハリのある体をデザインします。日々仕事に打ち込むサラリーマンの皆さま!外見的な効果だけではなく、記憶力・集中力の向上にも繋がるということもお忘れなく。なりたい体になる為にトレーニングをスタートするにあたって、現状把握・体の変化を把握することは目的・目標達成への鍵となります。
そしてモチベーションアップにも繋がるのではないでしょうか。

オムロンの ヘルスケア機器は、記録データを OMRON connect に自動共有し、API を通じて各種
システムと共有することもできます。生活の一部に取り入れやすい測定方法・記録方法ではないでしょうか?社員の健康を推進される企業の皆様は是非その点にも注目してみてください。

 

※コラム記事は執筆者の個人的見解であり、オムロンヘルスケア株式会社の公式見解を示すものではありません。


著者プロフィール(阿部菜月氏)

大手スポーツクラブにてパーソナルトレーナー・スタジオインストラクターとして活動しています。フィットネスライフを通し、身も心も健康に。皆さんの日常がより充実したものとなるようトレーナー活動をしております。皆さんの健康に携わってきた経験を生かし、ヘルス系のコラムを書いています。運動や健康に関する情報を発信することが、皆さんをより健康に近づけることができれば。また、健康に意識を向けるきっかけづくりができればと思っています。